上州藤岡 諏訪神社(群馬県藤岡市 )~古墳の上に鎮座する神社・なぜ古墳の上に神社があるのか?

2022.2.1 北関東・群馬、埼玉方面の神社を参拝しました。鬼石神社で写真を撮っていたら、88歳、米寿の誕生日を迎えられたばかりの元宮司さん?に声を掛けて頂きました。鬼の投げた本殿の下の石のお話し、鬼石の石が伊勢神宮の石段に使われたお話し、台風で倒れた御神木のお話しなどをお聞きすることができました。その時に、古墳の上に建つ諏訪神社があるとの情報も頂き、こののち、訪ねることにしました。

なぜ古墳の上に神社があるのか?

古墳の上に建つ神社は、今までにも幾つも詣でていますが、なぜ古墳の上に神社があるのか?については、下記が参考になるかと思います。いずれも、神社と古墳の成立時期が異なるとの共通回答ですね。

これではあまりにも物足りないので古墳がどんなところに作られたのかを調べていたら、ちょうど群馬の中等教育学校生の「古墳が造られる条件とは何か」というレポートがありました。とても良くまとまっていますよ。

ここから、古墳が造られる場所は次のような場所であることが解ります。
穏やかな傾斜や広い土地が活用されている。
火山の噴火(古墳造りの石)や川の流れ(運搬)などを利用している。
・大きな古墳はその土地の有力者で住民に指示されていた証で人々も集まっていた。


古墳時代(3世紀中頃 – 7世紀頃)が終ったのち、巨大な古墳はそのまま残ったでしょうが、小~中規模の古墳は、こんもりとした丘や小山になっていった。そもそも暮らしやすい土地だったでしょうから村が形成されていて、その祭祀場所として、いつしかその眺めがよかったりする丘や小山に神社が造られた・・・こんな感じではないでしょうかねえ。

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では、上州藤岡 諏訪神社へ。

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境内入り口 広々とした明るい雰囲気です。

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参道

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拝殿がこんもりしていますね。

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右は神楽殿

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拝殿

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拝殿

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狛犬ならぬ「狛虎」

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狛虎
内閣総理大臣(第26代)田中義一、富美子(藤岡出身)夫妻が結婚記念に奉納。

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境内のと太鼓橋の諏訪橋

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高山社碑
養蚕改良高山社を創始した高山長五郎の生前の功徳を伝えるために明治24年に建てられた「高山長五郎功徳碑」と、高山長五郎亡き後、養蚕改良高山社の二代目社長として高山社の名声を高めた町田菊次郎の功労をたたえた「町田菊次郎頌徳碑」。石材は宮城県稲井村産の粘板岩。

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高山社碑は、境内にある古墳上に設置されています。この古墳は諏訪神社北古墳と呼ばれ直径約25mの円墳で、両袖型の横穴式石室が南西に開口しています。

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ゲロゲ~ロ♪ 無事カエル^^

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境内社の大国神社八坂神社

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境内社の天満宮
本殿裏には、三峯社、神明社、阿夫利社、稲荷社も鎮座しています。

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さて、こんもりした丘上の諏訪神社ですが、諏訪古墳の上に鎮座しています。

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こんな風に石室がありました。

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諏訪古墳
所在地:藤岡市藤岡495
所有者:諏訪神社
古墳は、全長57m、後円部径37m、高さ4mの前方後円墳で、墳頂部に諏訪神社社殿が建てられている。
明治39年、柴田常恵氏により発掘調査が行われ、西南に開口する両袖型横穴式石室が確認された。石室は全長5.9mの切石積みで、玄室の奥に棺座を区画する間仕切り石、玄室入口には二石の框石が設置されている。石室内からは、人骨、銀環、単鳳環頭大刀・直刀・刀子・衝角付冑・挂甲小札・鉄鏃・弓弭(ゆはず)金具・須恵器・馬具などが出土している。また、後円部北側から東側の墳丘にかけて埴輪(円筒・朝顔・靫・鞆・人物)が出土している。石室の構造や出土品から6世紀後半に造られたと推定される。
藤岡市教育委員会

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境内全景 とても広々~~~~とした神社でしたよ。

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前出の狛虎の奉納100周年記念の狛虎
虎年なので、なんとなく力が入ってますね^^
「コロナウィルスが終息したら「撫で虎」として優しく撫でて可愛がってください」

というわけで参拝者はパラパラ来られていましたが少なかったですね。
とても広々とした境内で気持ちよかったです。境内では、古墳時代に思いをはせて過ごさせて頂きました^^

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