「古事記」のお勉強(4)~天岩戸 須佐之男命の追放・誓約・五穀のはじまり

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イザナギから生まれた、

・天照大神(アマテラス)・・・昼の国(高天原)
・月読命(ツクヨミ)・・・夜の国(夜之食國)
・建速須佐之男命(スサノオ)・・・海原の国

イザナギの言いつけで各国を治めることになった。さて、次の物語が、

上巻

天照大神須佐之男命(すさのおのみこと)

アマテラスとスサノオの誓約

スサノオノミコトの神逐

天岩戸

大気都比売神(おおげつひめのかみ)、オオゲツヒメ

古事記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月10日 (火) 02:15

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スサノオはいつになっても、母のイザナミに会いたさが募り、海原の国を治めようとしなかった。

●怒ったイザナギスサノオを追放する。

●落胆したイザナギは淡路の国の多賀に隠居・・・・伊弉諾神宮

スサノオは母イザナミの国へ会いに行く前に、姉のアマテラスへ挨拶しに高天原へ行く。

アマテラス弟スサノオが高天原を奪いとろうとしていると警戒する。

スサノオは、その略奪心が無いことを証明するために、アマテラスと「誓約」をして子どもを産み、神さまにどちらが正しいか判断してもらおうと提案する。次の神さまが生まれる。

「誓約」

宗像三女伸(3柱の女神)
・多紀理毘売命(タキリヒメ)別名:奥津島比売命)
・市寸島比売命(イチキシマヒメ)別名:狭依毘売命)・・弁天様 安芸の宮島、江ノ島、琵琶湖の竹生島
・多岐都比売命(タキツヒメ)

5柱の男神
天之忍穂耳命、天之菩卑能命、天津日子根命、活津日子根命、熊野久須毘命

5柱の男神はアマテラスの玉飾りから生まれたのでアマテラスの子とする。
3柱の女神はスサノオの十拳剣から生まれたのでスサノオの子とする。

●心の優しい女神を産んだのだからとスサノオは勝ったとおおはしゃぎ。アマテラスは擁護するが、スサノオはますます乱暴な振る舞いを続ける。アマテラスは弟スサノオの恐ろしい振る舞いを見て畏れ、そのまま「天の岩屋戸」の中に身を隠してしまう。すると高天原の太陽が沈み、地上の葦原の中つ国までも真っ暗闇になってしまった。暗闇の中、悪い神々が姿を現し、沢山の禍が起こり始めた。

「天の岩屋戸」

●高天原の八百万の神々の会議の結果、高御産巣日神(タカミムシビ)の子、の知恵者・思金神(オモイカネ)が準備を始める。闇夜に鳴く、長鳴鶏を集めていっせいに鳴かせる。天の安河の上流から堅い石を取り寄せ、天の金山から鉄の石を取り寄せる。鍛冶屋の天津麻羅と鏡造りの伊斯許理度売命(イシコリトメ)八咫鏡(三種の神器のひとつ)を作らせる。

・玉造りの玉祖命(たまのおやのみこと)八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)500個連ねた玉飾りを作らせる(三種の神器のひとつ)。

・天児屋命(あめのこやねのみこと)、布刀玉命(フトダマ)に天香具山に住む雄鹿の骨を桜の木皮で焼き占いをさせる。

・天香具山の榊の木を掘り起こし、上段に八尺瓊勾玉、中段に八咫鏡、下段に白和幣と青和幣を垂れ下げ、布刀玉命(フトダマ)が天の岩屋戸に捧げ置く。天児屋命が天照大御神出現祈願の祝詞を唱える。

・一番の力持ちの天之手力男神(あめのたぢからおのかみ)が天の岩屋戸のすぐ脇に隠れる。

天宇受賣命(アメノウズメ)は天の岩屋戸の前に置いた大きな桶の上で舞う。次第に神がかった状態になり踊り狂う。八百万の神々は楽しさ可笑しさにどっと笑う。そのどよめきにアマテラスは不思議に思い、そっと戸を開ける。

天児屋命(あめのこやねのみこと)、布刀玉命(フトダマ)は大きな鏡を差し出すと、尊く美しい女神が写っていた。アマテラスがさらに戸を開けると、天之手力男神がアマテラスを外に連れ出した。布刀玉命(フトダマ)アマテラスが戻れないように天屋戸に注連縄を貼りめぐらせた。こうして高天原と葦原の中つ国も明るく輝くようになった。

~笑う門には福来たる~

高天原の八百万の神々は、スサノオに沢山のお供え物を差し出させ、ヒゲと手足の爪を切り穢れを払った。

「五穀のはじまり」

・スサノオは大気都比売神(オオゲツヒメ)に出会い、食物を頼む。オオゲツヒメは鼻や口や尻から食物を取り出してご馳走を作る。スサノオは、そんな汚らしい物を食べさせるつもりなのかと怒ってオオゲツヒメを殺してしまう。

亡くなったオオゲツヒメの身体から、カイコ、イネの種、粟(あわ)、小豆、麦、大豆が生まれた。

造化三神の神産巣日神(かみむすびのかみ)カミムスビは、この五種類の穀物を取り集めさせた。それ以来人間はこれらの種をもとに穀物を作り食べるようになった。

スサノオは高天原を追放され地上世界へ降りて行った。

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ここに登場する神様を祭神とする主な神社は、

●宗像三女神を祭神とする全国の神社

海の神・航海の神として信仰されている。宗像大社のほか各地の宗像神社・宮地嶽神社厳島神社八王子社天真名井社石神神社などで祀られている。八幡社比売大神としても宇佐神宮石清水八幡宮で祀られている。

宗像系の神社は日本で5番目に多いとされ、そのほとんどが大和及び伊勢、志摩から熊野灘、瀬戸内海を通って大陸へ行く経路に沿った所にある。なお、八王子神社五男三女神を祀る神社である。

宗像三女神 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年7月1日 (木) 16:29

・宗像神社(宗像三女神)・・・宗像大社  七千余ある宗像神社、厳島神社、および宗像三女神を祀る神社の総本社

・厳島神社(宗像三女神)・・・ 厳島神社(広島) 全国に約500社ある厳島神社の総本社

●思金神(オモイカネ)を祭神とする神社

秩父神社埼玉県秩父市)、阿智神社長野県下伊那郡阿智村などで知々夫国造阿智祝部などの祖神として祀られているほか、阿智祝部一族の徳武氏が創祀した戸隠神社の中社などでは知恵・学問の神として信仰されている。また、天気に関する唯一の神社気象神社東京都杉並区にも祀られている[4]

思金の文字から曲尺が連想され、建築前に行われる手斧初の儀式の主神としても信仰されている。これは、建前にかかる初の日に正面を南向きにして頭柱を立て、柱の正面に天思兼命と書き、右左にそれぞれ建築の神である手置帆負神彦狭知命の名を書き、さらに裏面に年月日・建主名を墨書するという儀式のことを指す。
オモイカネ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年7月27日 (火) 07:05

●天児屋命(アマノコヤネ)を祭神とする神社

中臣氏祖神であることから、中臣鎌足を祖とする藤原氏氏神として信仰された他、藤原氏の繁栄にあやかって現在では出世の神としても信仰されている。

枚岡神社大阪府東大阪市
春日大社奈良県奈良市/吉田神社京都市左京区)/大原野神社京都市西京区)ほか、全国の春日神社・・・春日大社(奈良)全国に約1,000社ある春日神社の総本社
天児屋命 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年7月26日 (月) 16:05 

●布刀玉命(フトダマ)を祭神とする神社

天太玉命神社奈良県橿原市)、大麻比古神社徳島県鳴門市)、安房神社千葉県館山市)、大原神社(千葉県君津市)、洲崎大神(神奈川県横浜市)、安房口神社神奈川県横須賀市)、金札宮京都府京都市)などで祀られている。
フトダマ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年7月16日 (金) 15:06

天之手力男神(アメノタヂカラオ)を祭神とする神社

戸隠神社については、タヂカラオが放り投げた岩戸の扉が信濃国戸隠山に落ちたという伝説がある。

戸隠神社長野県長野市戸隠)佐那神社三重県多気郡多気町)、伊波止和気神社福島県石川郡古殿町)、長谷山口坐神社(奈良県桜井市)、天津石門別神社(奈良県高市郡高取町)、白井神社(兵庫県尼崎市)、雄山神社富山県中新川郡立山町)、手力雄神社岐阜県岐阜市)、手力雄神社(岐阜県各務原市など。

アメノタヂカラオ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年2月15日 (月) 13:56 

天宇受賣命(アメノウズメ)を祭神とする神社

岩戸隠れ」の伝説などに登場する芸能女神であり、日本最古の踊り子と言える。猿女君・稗田氏の祖とされ、稗田氏の氏神である賣太神社では、芸能の始祖神、福の神、おたふく、おかめ、等と称すると伝わる。千代神社(滋賀県彦根市)、芸能神社京都市右京区)、椿大神社三重県鈴鹿市)、鈿女神社長野県北安曇郡松川村)などで祀られている。

鈿女神社は地元で「おかめ様」として崇められており、最寄駅の大糸線北細野駅信濃鉄道の駅として開業した際「おかめ前駅」と呼ばれていた。国営化に当たって改称。

天孫降臨の地、高千穂より天の岩戸が飛来したと伝えられる長野県の戸隠神社には天の岩戸開神話に功績のあった神々(天手力雄命・天八意思兼命)が祀られており、そのうちの一社、火之御子社には天鈿女命が祀られている。また、岩戸開神話に基づいた神楽が古来より受け継がれている。

宮崎県西臼杵郡の高千穂町には、アメノウズメがサルタヒコと結婚した場、荒立宮の後と伝わ荒立神社がある。

アメノタヂカラオ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年7月22日 (木) 07:28

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