「古事記」のお勉強(3)~イザナギ 黄泉の国へ&アマテラス・ツクヨミ・スサノオ誕生

Content image

イザナギは、イザナミに会いたさのあまり、黄泉の国(地の中にある暗黒の世界 根の堅洲国・根の国)へと向かいます。次の、

上巻

黄泉の国

禊祓三貴子

古事記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月10日 (火) 02:15

この部分が、「まほろばチャンネル 古事記 2 ~黄泉の国~」youtubeで観られます。

黄泉の国

イザナギは、イザナミに会いたさのあまり黄泉の国(地の中にある暗黒の世界 根の堅洲国・根の国)へ。しかし、イザナミは黄泉の国の物を食べて、すっかり穢れてしまっていた。

イザナミは、黄泉の国の神々とイザナギに会えるように相談してみるが、それまで自分の姿を見ないように伝えるが、イザナギは待ちきれず、黄泉の国への扉を開けてしまう。

イザナミの体は腐れてただれ至る所にウジが沸いていた。全身には八柱の雷神が居た。死ぬということは、こんなにもむごたらしく恐ろしいものだったのか。

~闇夜に「ひとつ火」を灯すことは大変縁起が悪い~

イザナミは、イザナギが約束を破って恥ずかしい姿を見たと怒り狂う。黄泉醜女(よもつしこめ)の魔女たちにイザナギを追わせる。ブドウやタケノコをエサに足止めしようとするが、イザナミ八柱の雷神&黄泉の国の軍勢1500人で更に追いかける。

イザナギ十拳剣(とかのつるぎ)をふるいながらなおも逃げ続ける。こうして、ようやく黄泉の国とこの世の境にある黄泉比良坂(島根県松江市東出雲町揖屋2407に伝説場所あり)という坂の麓にたどり着く。そこに生えていたを三つ投げつける。黄泉の国の者たちは桃の実を忌み嫌っているので退散した。桃の実は、意富加牟豆美命(おおかむつみのみこと)となる。

●さらにイザナミイザナギを追いかけてきたため、大岩を黄泉比良坂の真ん中に置き道をふさいだ。大岩を挟んで、イザナギはイザナミへ離別を伝える。

イザナミは怒って、1日1000人ずつ絞り殺すと。イザナギは、ならば1日1500人の子どもを産ませるようにすると対抗。

●黄泉の国から出られなくなったイザナミ黄泉津大神(よもつおおかみ)と呼ばれるようになる。

●道を塞いだ大岩は「道返大神(ちかえしのおおかみ)」「黄泉戸大神(よみどのおおかみ)」と名付けられる。

●この間、二人の仲をとりもつために「白山菊理姫(しろやまくくりひめ」が現れるいう話も伝わっている。

++++++++++++++++++++

禊祓(みそぎはらえ)

イザナギは黄泉の国で汚れたので、この穢れを払うために「筑紫の日向の橘の阿波岐原」へ禊祓を行うために出かける。この汽水域で清めた。

イザナギの杖からは結界の神、腰帯から道中安全の神、腰下の裳から汚れたものから解き放つ神、衣から疫病神、袴から道の分岐点を守る神、冠から餓鬼(穢れをなくす神)、左手の玉飾から海を守る三柱の神々が生まれる。右手の玉飾から海路の安全を守る三柱の神々が生まれる。
イザナミの体についた穢れから「二柱の災いの神」、清めた体から「災いを防ぐ三柱の神」が生まれる。さらに竜宮の守り神、海路の安全を司る神々が生まれる。

みそぎの風習>土俵の塩蒔き、清めの塩として伝わっている。

イザナギの穢れを見た左目を洗い清める>>>天照大神(あまてらすおおみかみ)が生まれる。

イザナギの右目を洗い清める>>>月読命(つくよみのみこと)が生まれる。

イザナギの穢れを嗅いだ鼻を洗い清める>>>嵐の神、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)が生まれる。

●ここまでで、イザナギイザナミの産んだ神さまは81柱となり国造りが完成。数霊(かずたま)という学問となって伝わっている。

●イザナギは、

天照大神(アマテラス)>>>昼の国(高天原)

月読命(ツクヨミ)>>>夜の国(夜之食國)

建速須佐之男命(スサノオ・素戔嗚)>>>海原の国

を治めるように指示する。

++++++++++++++++++++

ここに登場する神様を祭神とする主な神社は、

多賀神社 (伊邪那岐命・伊邪那美命)・・多賀大社(総本社)全国に二百数十社。

・白山神社(菊理媛神)・・白山比咩神社(総本宮)全国約三千社・白山信仰。

・神明神社・神明宮・皇大神社・天祖神社(天照大御神)・・伊勢神宮内宮(総本社)全国に五千社。

・八坂神社・祇園社・八雲神社(素盞嗚尊)・・八坂神社(総本社)関連神社約2,300社。

・津島神社・天王社・須賀神社(素盞嗚尊)・・津島神社(総本社)約3千社・津島信仰。

・氷川神社(素盞嗚尊)・・大宮氷川神社(総本社)東京都・埼玉県近辺に約280社

・月読神社(月読命)

他に調べていて気になった神社は、

〇イザナギは黄泉の国の穢れを払うために「筑紫の日向の橘の阿波岐原」へ禊祓を行うために出かけるのですが、ここに建つと云われる神社
・小戸神社(宮崎県宮崎市)

〇イザナギを社名とする式内社は、淡路伊佐奈伎神社をはじめとして7社。
 イザナミを社名とする式内社は阿波国美馬郡の1社のみ。
・伊射奈美神社 (徳島県美馬市穴吹町)
・伊射奈美神社 (徳島県美馬市美馬町)

・伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)淡路伊佐奈伎神社(兵庫県淡路市多賀)

〇八柱の雷神=火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)として

・葛木坐火雷神社(奈良県葛城市)
式内社 創建:神代とも神武天皇の御代とも伝えられるが不詳。
主祭神:火雷大神・天香山命葛木坐火雷神社(笛吹神社)公式ウェブサイト | 延喜式内名神大社 忍海郡郷社 火の神様 笛・音楽の神様火の神様 笛・音楽の神様 奈良県葛城市 奉納演奏 地鎮祭 祈祷 鎮火fuefukijinja.org

火雷神社(群馬県佐波郡玉村町)

〇意富加牟豆美命(おおかむつみのみこと)

・賀茂神社 (徳島県阿波市)
全国で唯一「意富加牟積命(オオカムズミノミコト)」をお祀りしている。

つづく~

コメントを残す