「古事記」のお勉強(11)~鵜葺草葺不合命・神武天皇誕生

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次の物語は、トヨタマヒメの御子がタマヨリヒメと結婚し、初代天皇・神武天皇が誕生するお話しです。この投稿で上巻が終了です。

上巻

鵜葺草葺不合命(うかやふきあへずのみこと)の誕生

古事記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月2日 (月) 08:13

この部分が、「まほろばチャンネル 古事記 10~鵜葺草葺不合命」youtubeで観られます。

●渚の産屋

トヨタマヒメホオリの居る中つ国を訪ねてきた。トヨタマヒメは妊娠していた。ホオリは海辺の波打ち際に産殿を建てた。トヨタマヒメは、お産の時には生まれ育った国の姿になって出産するシキタリがあるので見ないようにとホオリの告げる。

しかし、ホオリは産殿を覗いていると、トヨタマヒメはもうもうとした妖気の中に消え、八尋もある大ワニが姿を現した。覗かれていた事に気づいたトヨタマヒメは恥ずかしくなり、生まれてきた御子を置き、葦原の中つ国と海の神の国との境を塞いで帰ってしまった。

その御子は、
天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズ)と名付けられた。

トヨタマヒメホオリが恋しく忘れらず、御子を育てるという理由で、妹の玉依毘売(タマヨリヒメ)を遣わした。

その後、ホオリは、日子穂穂手見命(ヒコホホデミ)として葦原の中つ国を治め、高千穂の宮に580年もの長い間おられた。御陵は高千穂の峰の西にある。

トヨタマヒメとの間にできた御子、ウガヤフキアエズはやがて成人し、叔母の玉依毘売(タマヨリヒメ)を娶った。

そして生まれた御子は五瀬命(イツセノミコト)、稲氷命(イナヒノミコト)、御毛沼命(ミケヌノミコト)、若御毛沼命(ワカミケヌノミコト-別名:狭野命)の4柱。4柱の御子はいずれもに関係している。

次男の稲氷命(イナヒノミコト)は母の国である海原へ、三男の御毛沼命(ミケヌノミコト)は海を越え常世の国に渡った。

四男の若御毛沼命(ワカミケヌノミコト-別名:狭野命、豊御毛沼命)は神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)とも呼ばれた。この方が初代天皇、神武天皇となる。

神武天皇以前、鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズ)は、古事記、日本初期の中では神武天皇の父となっている。一方、上記(ウエツフミ)竹内文献の中では鵜葺草葺不合命神武天皇以前に何代か続いたウガヤ朝の始祖とされ、そのウガヤ朝の代々の王の名はウガヤフキアエズで、この名は固有名ではないとされている。ウガヤ朝は全国を統治し神武天皇と繋がっているとされている。

国歌「君が代」
「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌(いはほ)となりて苔のむすまで」
イワナガヒメが「子孫繁栄」の祈りを込めて歌った歌である。

このまほろばチャンネルでは、イワナガヒメサクヤヒメと共にニニギへ嫁にと送り出されたが醜い顔をしていると送り返されてしまったヒメ)が、君が代を歌ったとしています。確かに「君が代」は、岩のような長寿を司るイワナガヒメを連想させます。福岡県糸島市・若宮神社の祭神は、「苔牟須売神(コケムスメノカミ)」と「木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)」を祀っていて、この「苔牟須売神(コケムスメノカミ)」はイワナガヒメのことであるようです。

ウガヤフキアエズの関連

(みささぎ)の名は吾平山上陵(あひらのやまのえのみささぎ)。宮内庁により鹿児島県鹿屋市吾平町上名字吾平山にあるに治定されている(北緯31度17分16.64秒 東経130度54分54.78秒)。宮内庁上の形式は洞穴。

埋葬地は、日本書紀に「日向の吾平山上陵」と記載があるが、その伝承の地は南九州各地にある。明治7年に明治政府は、それらの中から旧薩摩藩の学者の意見を参考に鹿児島県鹿屋市(旧 肝属郡吾平町)鵜戸山を流れる姶良川に開いた岩窟「鵜戸窟」内の2つの塚を吾平山上陵に治定した。現在は宮内庁書陵部が管轄している(他の日向三代の神陵も鹿児島県内に治定)。

しかし日向国の人々からの反論が強く、国学者や宮内庁の調査によって、明治29年に鵜戸神宮背後の速日峯山上が「御陵墓伝説地 吾平山上陵」の参考地とされている。他に宮崎県西臼杵郡高千穂町とする説もある。ご由緒 – 鵜戸神宮(2018年7月27日午後6時35分(JST)閲覧)

ウガヤフキアエズ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月24日 (火) 11:19 

イツセノミコトを祀る主な神社

彦五瀬命の神霊を祀る神社としては、竈山墓の南麓に竈山神社式内社)が鎮座する。また、岡山県岡山市東区の安仁神社式内社)では神武天皇の兄(あに:安仁)として、稲氷命(稲飯命)・御毛沼命(三毛入野命)とともに祀られている。

彦五瀬命 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2019年11月28日 (木) 16:33

次回、古事記「上巻」のまとめを投稿します。

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