7.「神社」の基本知識をご紹介~「DNAレベル1・人類はどう生まれたのか?」

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四つの諏訪大社、それぞれに御柱が境内の四隅に配列されています。何処の御柱もスゴイ存在感でした。

延喜式神名帳に記載された神社の考察や代表的な神社(厳島神社、伊勢神宮、出雲大社、諏訪大社、熊野神社などなど)もいずれ・・・・??^^;と、書きながら、アタマの中は、「遺跡」「DNA」になってしまったので、最後に「神社」とは少しズレた話になってしまいますが最後に、「DNAレベル・日本人は何処から来たのか?」を投稿して「むすび」にしたいと思います。その前に、地球規模的な解説を・・・・

各々の神社に関しては、続けてちまちま投稿してゆきます。ライフワークなので^^

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さて、DNAで読み解く日本人の起源は・・・・まず、その前に最近のDNAの研究で世界的、地球全体の人類の起源から今までの状態が明らかになっています。ものすごく簡単に要点だけをまとめます(と思ったら長い~~~・笑)
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2009.6埼玉県飯能市
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人類は700万年前くらいにゴリラやチンパンジーの祖先と別れた(アフリカで骨が発見され直接的な証拠あり。更にDNAでは500~700万年前という結論で、ほぼ一致している)。

そこから500万年の間、人類の化石はアフリカでしか出ていない。

200万年前辺りで人類に近い「原人」出現(アフリカ生まれ>世界に広がる)。
(北京原人、ジャワ原人)

数10万年前に更に脳容積の大きい「旧人」出現。
(ヨーロッパではネアンデルタール人)

20万年前に現在の人類の「ホモ・サピエンス」誕生。

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「ホモ・サピエンス」のその後・・・・・もっとも古い各地方の化石は、
20万年前、アフリカのみ
10万年前、中近東
5万年前に東アジア、オーストラリア
4万年前にヨーロッパ
(1万年間はヨーロッパではホモ・サピエンスとネアンデルタールは共存)

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DNAの基本的知識
・カラダの細胞は37兆個(うち10億兆個の細胞は自分で作るためのDNAのコピーを持っている)
・遺伝子は22000個>それが23種類の染色体に分類
・両親から受け継ぐので細胞の中には2X23=46の染色体がある。
・両親からもらっている染色体の中に「XY性染色体」があり、XとY=男、XとX=女
・細胞質には小エネルギー装置、ミトコンドリアがあり独自のDNAを持っている。
・ミトコンドリアには16500のDNAの並んだ輪状のDNAがあり、その中に37個の遺伝子がある。細胞質は母親のモノが子どもに伝わるので、ミトコンドリアも丸ごと母親のモノが子どもに伝わる。

・DNAデータを他人と比較する>いろいろな人のDNA配列を調べる互いに違っているところが見つかる。
・それは「突然変異」が起こるからで、母親から子どもにDNAが伝わる際に、まれに読み取りミスをして間違ったモノを子どもに受け渡すということがある。
あらゆる生物のDNAは突現変異を起こし、だから世界にいろいろな種類の生物がいて、いろんな人類がいる。

・この「突然変異」が、最も少ない手順でこの配列になるのに、何回の変異が起こるかをコンピューターで計算すると、それぞれの系統を示す図が描ける。
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リンク先の篠田謙一医学博士(国立科学博物館 人類研究部 人類史研究グループ グループ長)の発表したその系統図がこちらです↓

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https://www.yunnan-k.jp/yunnan-k/images/stories/20160319-36/05-shinoda/20160319-36-05-shinoda-slide_p06.jpg

・左上の黒い丸●が、最初の祖先が持っていたミトコンドリアDNA
・DNAの突然変異は全て人のDNAの母親の母親と探していくと15~20万年前になると、ひとりのタイプにたどり着く。(化石の年代とほぼ一致)
・この図を観ると左上の黒い丸●がそのひとりのタイプでアフリカで生まれた。
・今もこの一番根っこの黒丸●に近いミドリ色の部分は全部アフリカに住んでいる人たちである。
・図の青い色が全てアジア人赤色はヨーロッパ人(中東と共通)

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・全ての人が一人のアフリカ人女性から生まれたように思われるが、そうではなく当時の2万人くらいのうちのただ一人だけのミトコンドリアDNAが、現在の私たちに伝わっているという事。残りの人にも子孫はいたが、ある所では女子しか生まれなくなって、ミトコンドリアDNAの系統が消滅したという事。

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・今、地球上にいる人類はホモ・サピエンスの1種類だが、2万年前までは地球上に幾つもの「人類」が住んでいた。
・一番有名なネアンデルタール人との関係を観ると、
ドイツで見つかったネアンデルタール人>20万年以上前にヨーロッパに住んでいた。
・4~5万年前になるとヨーロッパ東側では全くいなくなる。だんだん西側に移って来て、最後、4~3万年前にイベリア半島先端で最後のネアンデルタール人骨出土。
東方から現れたホモ・サピエンスがヨーロッパに広がる事によりネアンデルタール人はどんどん西側に押しやられてイベリア半島で滅亡と推測される。)
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・ネアンデルタール人の全ゲノム解析の結果、私たち、ホモ・サピエンスにネアンデルタール人のDNAが、大体1~3%受け継がれていた!!!
(アフリカ人には入っていない。ヨーロッパ人とアジア人にはある。)
ここから、ホモ・サピエンスがアフリカを出た後、中近東辺りでネアンデルタール人と混血したのだろうと推測される。
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●未知の人類・・・・「デニソワ人」
・デニソワ人・・・ロシア・シベリア地方のデニソワ洞窟で7万年前の人骨発見。
DNA解析で未知の人類と分かる。
・デニソワ人のDNAは、オーストラリア先住民やパプアニューギニアにあることが判った(5%くらい)・・他のアジア人、ヨーロッパ人には無い。
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●ネアンデルタール人の滅亡
・3万年前に滅亡。
・生殖活動に有利なDNAがホモ・サピエンスより劣っていたからか?単に子どもをたくさん残す能力がホモ・サピエンスの方が優れていたか?>研究段階。

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つづく~~~~

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